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2007.09.21
 2年以上前に書いた「行方知れずの帰還 (自業自得編)」の彼女が、私がいつも行くス−パーマーケットの売り場通路の向こう側から、キョロキョロしながら近づいてきました。

 これはまずい。

 当初は、同じ生活圏にいるのだから、ひょっとしてその辺でばったり出会うなんてこともあるかも♪などとお気楽かつ無責任に考えていたのですが、何事も起こらずに日が経つにつれ、いつの頃からかそのようなことは実際にはあり得ないのだと思うようになり、その時に備えてあらゆるリアクションを検討していた過去の自分をすっかりどこかへ置き去りにしてしまっていました。今現在の私はなんとも急な、現実との甘酸っぱい激突を目前にして、なすすべもなく

 隠れました。

 ええ、隠れましたとも。笑うの禁止。

 実際には横向いただけでしたが。


 20年以上経っていてなお、彼女は同じ顔、同じ背の丈、同じ髪型、同じ歩き方をしてすれ違い、通り過ぎていきました。


 彼女は私を見ていない。

 彼女は私に気づいていない。

 彼女は私を覚えていない。


 流れよわが涙。