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2007.04.29



 運がよければ走るという不治の病にかかった友に、楽な方の道を選ばせることにしました。なんとか助けてあげたいと思って方法をさんざん探し回りましたが、これ以上はどうやら無理のようです。率直にそう告げると、彼女は昔から変わらぬ毅然とした表情で、無言で遠くを見つめたままでいました。”わかっているわ”とささやいたような気がしたのは、私の勝手な想像にすぎません。

 彼女に対する思いは、私の中でまとまらないままに次から次へと静かに染み出してきて止まらず、この余白はそれを書くには狭すぎます。それに、いざ何かを書こうとするとディスプレイがあまりよく見えなくなってしまいます。

 あと1週間ほど。それまでは今までで一番の愛情に満ちた優しい運転をしてあげようと思います。

 今までのことも、その後のことも、今はまだ考えない。