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2005.12.14
 思わず笑いが出るほどに大量に雪が降り続いた日の夕方に、事務所兼自宅があるマンションの火災警報装置が鳴り出しました。警報ですから子供がおびえるほど大きく派手で、3階建ての各階の真ん中ほどからそれぞれ鳴り響いています。

 本当に火事だったら逃げないとまずいのでは?と思いながら各階の廊下を見渡しました。しかし、明かりは点いているので人がいるのは確かなのですが、マンションの住民は誰も慌てず騒がず出てきもせず、誰も真剣に心配していなさそうでした。唯一、同じ階の女性はちょっと顔をだして私を見て、私が「警報が鳴っている」と、わざわざ言わなくてもわかることを言うと、うなずいて中にひっこんでしまいました。

 なんとなく、誤報のような気がしてきましたが、かといって放っておくわけにもいかず、2階の階段室の制御装置のところまで行ってみました。そこでは、1階を示す部分に赤ランプがおどろおどろしく点いていて、真ん中の大きな「火災」の文字も真っ赤に点灯しています。管理会社の電話番号に電話を掛けました。

 これだけの大層な装置ですから、自動的に管理会社や消防署へ連絡くらいいっているだろうと思っていたのですが、まったくそのような仕組みにはなっていないようでした。電話の向こう側の管理会社の女性に「警報装置がなっている」と告げると「本日は担当が帰りました」などとひとごとのように言います。

 おいおい。本当に火事だったら逃げないとまずいですよね?と問うと「わたしからはなんとも申し上げられません。担当に連絡を取ってみますね。」なんか間違っていると思いつつ、了解するほかありませんでした。マンションの廊下は警報装置以外はし-ん。

 やってきた管理会社の担当は、火が見えないから漏電でしょう、と一言。 

 本当に狼が来たら、食べられるのは羊飼いだけではないことを、どうしたらみんな分かってくれるのだろう。